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「科学」とは鰯の頭か? [「科学」について]

 少々前のことであるが、8月25日付けの朝日新聞の一面に「日本学術会議」による「ホメオパシー効果否定」という記事が載った。
 ホメオパシーとは現代医学に対する「代替医療」のひとつで、西欧では民間療法として、広く行われてきた療法であるそうだ。、
 ホメオパシーとは何かということは、ひとまずおいて、この記事の要旨は「日本学術会議」が「ホメオパシー」を否定した(だから今後ホメオパシーは規制すべきである・・・・とまでは明記されていないが)というところにあると思う。この記事をどう受け止めるかにあたっては、まず肝腎の「日本学術会議」とは何かということを知る必要がある。そこで、件の記事の「日本学術会議」について記述を引用をしておこう。

 「日本学術会議は、約84万人の科学者の代表として選ばれた210人の代表と、約二千人の連携会員からなる日本の「頭脳集団」。学術会議では皇室医務主管で神経内科医の○○会長や、T大名誉教授(毒性学)の○○副会長らが1年前から議論。」

 日本学術会議を権威づけるために、わざわざ皇室の権威とか「T大名誉教授」がどうして必要だったのだろうか?科学的な議論なら、事実やデータに基づいて検証すれば済むことだと思うのだが。

 いったい「科学」とは何のためにあるのだろうか?そもそも、 我々一般民衆にとっての科学の価値とはどこにあるのだろうか? それは言うまでもなく、我々が生きていくために「科学」が何をしてくれるか、言い換えれば、役に立つかどうかということにあるのだと私は考える。最終的に「科学」の価値を決めるのは、アカデミズムの権威でもなければ、政治的なパワーバランスでもない。それが「役に立つか否か」ということ以外には私は認めない。

 そもそも科学とは、自然界の中にある一つの現象と、もう一つの現象の関連性を説明するための、一連の手続きのことをいう。だから手続きさえ同じであれば、誰が、いつ、何度おこなっても同じ結果が生じることを、「科学的」な真理と呼ぶのではないだろうか。科学とは「手続き」のことであるので、哲学や神学や文学芸術など、自然科学以外の他の科学(人文科学、社会科学)が追求するような、理性や叡智は必要としない。
 敢えて極端に言い方をすれば、方法さえ正しければ、子どもでも証明できるような明確な一連の手続きを記述することが自然科学の役割だということになる。したがって、そういう自然科学に、そういった「手続き」以上の「権威」や価値をもたせようとすることは、科学を一種の「信仰」と化させてしまうことになると思う。科学的な手続きや、事実以外のことをもって、「科学」そのものや、科学者の団体である「日本学術会議」の見解を権威づけることは、信仰的な振る舞いに近いように思う。信仰ならば、何を信じようと、信じる人思うがまま、まさに「鰯の頭も信心から」ということになる。

 ひるがえって「ホメオパシー」の効果否定の記事ついてだが、ホメオパシーを受けた患者が病気が治らなかったり、逆に悪化したりしているのなら、否定されても仕方がないだろう。寡聞ながら私の聞いたところでは、ホメオパシーという治療は、アトピーなど、アレルギー、言い換えれば免疫関連の疾患に対して広く用いられていると聞く。私の知人の中にも、アトピーや喘息などアレルギー症状に苦しんでいる人がいるが、彼らは西洋医学の治療を長年受けてはいるが、症状が改善せず、逆に長年のステロイド投与による副作用に苦しんでいる人が多い。あたかも「ステロイド漬け」といってもいいような状態におかれている。そういう人が、ホメオパシーなる治療に光明を求めても不思議ではない。

 記事によれが、ホメオパシー治療を受けた人が訴訟を起こしたとあるが、そこではホメオパシーの副作用が問題となったのかもしれないが、どのようなどの程度の副作用が問題となったのだろうか? その点は重要だと思うのだが、記事を読んだ限りでは、その点については残念ながら記されていない。その副作用は、現代西洋医学が行っている治療の副作用を大きく上回るほどの問題を起こしているのだろうか? ステロイドの副作用で苦しんでいる人の苦悩以上の厄災を「ホメオパシー」がもたらしているのであれば、否定されてしかるべきであるが、この肝腎な点について、具体的で実証的、それこそ「科学的」論拠に基づいた記述がなされていないことは、まさに朝日新聞の一面記事としては、何とも不格好な感じが否めないと思うのだが。
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